2014年12月16日火曜日

お腹の中の記憶

以前、わが家の長男が私のお腹に来たときの記憶を書きましたが、
今回は続編として生まれる時そして生まれた直後のお話でーす。
 
きっかけは、私が妊婦むけの雑誌を読んでいたとき、
こんな文章を見つけたことでした。
 
その雑誌には<胎児は自分でへその緒を握ることで酸素の供給を止め、
自分自身で死を選ぶことが出来ると研究でわかっている>というような内容。
 
それを読んで私は凄く複雑な気持ちでした。
 
というのも、長男の出産は途中までは順調でしたが、陣痛が始まってから
12時間ほどたちかなり進んだ頃、赤ちゃんの心音が下がり緊急帝王切開で
生まれました。
 
心音が下がった理由は不明でしたが、出産後に助産師さんが
「自分でへその緒握っちゃぁたのかな?」と言っていたのを思い出したんです。
 
そうなると、もしかしてうちの子も死を選ぼうとしたのかな?なんて考えてしまいます。
 
ということで本人に聞いてみました。
「カカのお腹から出てくる時お空に帰ろうと思ったの?」と。
 
するとこんな返事でした
 
「うん。。。疲れて眠たくなっちやったからお空の雲で寝ようかなーって思ったの。
でも、苦しくなっちゃって、助けてー助けてーって言ったら、カカが助けて
くれたんだよーありがと!」
 
ほえー!!そうだったのか。
陣痛に疲れていたのは私だけではなかったのね(笑)

わが子らしい答えに笑ってしまいました。
 
きっと、私の都合のいい解釈もあるとは思いますが、なぜ心音が下がり
帝王切開になってしまったのか、ずっと心に引っ掛かっていた私は、
この答えにすごく救われたのでした。
 
 
またある時は、生まれた直後の写真を一緒に楽しく見ていると、
ある写真を見て急に長男が泣きじゃくり始めました。
 
理由を聞くと

「この時カカ悲しかったでしょ?えーんしてたでしょ?僕も寂しかったよ。
だっこしてほしかったのにー!!ずっと一緒にいたかったのにー!!」
と言って泣くんです。
 
ビックリしました。

写真には手術室から出てはじめて長男を抱き、にっこりしている私と元気に
泣いている長男が写っていました。

でも、長男には伝わっていたんですね。
 
嬉しくて幸せな気持ちと一緒に、 自分のお産に満足出来ていなかった私は
子どもの悲しみまで理解していませんでした。

ましてや生まれたばかりの赤ん坊がそんなことまでわかっているとも思っていませんでした。
 
私は一生懸命謝り、一生懸命抱きしめ、カカの悲しみはあなたのせいではなく、
あなたが元気に生まれてくれて、本当に嬉しくて幸せだったと伝えました。
 
それ以来、その写真を見ても「可愛いねーこれ僕?」なんて言いながら楽しく見ています。
その時の記憶はもう消えてしまったようです。
 
これがいわゆるバーストラウマってやつなんでしょうか?
 
マイナスの感情を押し殺して生きていくのではなく、吐き出してくれて本当に良かった。
そしてちゃんと謝るチャンスを私にくれたことに感謝です。
 
長男も春には4才。きっと、そろそろこの不思議な話が聞けるのも終わりです。

次は一才半の長女に期待ですが、、、あまり期待出来るタイプでは無さそうです(笑)

 
 僕、お空からきたんだよ  http://tekutekutokotoko.blogspot.jp/2014/11/blog-post_63.html
何をしに生まれてきたの? http://tekutekutokotoko.blogspot.jp/2014/11/blog-post_26.html

 

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